デューク大学
(Duke University)の歴史
Duke Universityは、ジェームズ・ブキャナン・デューク氏(James
Buchanan Duke)により、父のワシントン・デューク氏(Washington
Duke)を記念して1924年に設立されました。デューク一家は、ダーラムにおいて世界規模の金融資産を誇るタバコ生産会社を築きあげ、またノースカロライナおよびサウスカロライナ両州において電力事業をおこしていましたが、古くからトリニティ・カレッジ(Trinity
College)にも関心を抱いていました。トリニティの歴史は1838年に遡ります。当時、メソジストとクエーカー教徒のコミュニティーが協力してユニオン・インスティテュートという学校を設立しました。同校はノーマル・カレッジ(1851-59)という名称を経て、 1859年にトリニティ・カレッジへと改称され、メソジスト教会の付属校となりました。
1892年に同校は、ワシントン・デューク氏から財政的支援、そしてジュリアン・S・カール氏(Julian S. Carr.)より土地の寄贈を受けて、ダーラムに移転しました。1924年にはジェームス・B・デューク氏(James B. Duke)の意志によりデューク基金が設置され、トリニティ・カレッジがデューク大学へと発展する発端となりました。
デューク基金からの寄付により、トリニティは設備的にも、学問的にも拡大して行きました。ダーラムに存在した当初のキャンパスは、荘重なジョージアン様式の建築物で再構築され、イースト・キャンパスとして呼ばれるようになりました。64メートルの尖塔を誇るゴシック様式のデューク・チャペルをその中心に擁するウエスト・キャンパスは、1930年に開設されました。イースト・キャンパスはウーマンズ・カレッジ・オブ・デューク・ユニバーシティ(Women’s College of Duke University)の本部として 1972年まで利用されましたが、1972年には男女別であった学部学校(Undergraduate college)が統合されました。 1995年には、イースト・キャンパスは全ての学部1年生のための本部キャンパスとなりました。
デューク大学の学問的拡大は、新しい大学院とプロフェッショナルスクールの設立を伴いました。
1927年には最初の学士号が授与されましたが、最初の博士号は1929年、そして最初の修士号は1932年に授与されました。 ロースクールは1904年に設立されましたが、1930年に改組されて現在の西キャンパスの校舎に移転しました。 ビジネススクールは1969年に設立され、1980年にはフュークア・スクール・オブ・ビジネスと命名されました。 スクール・オブ・フォレストリー・アンド・エンバイラメント・スタディーズ(The
School of Forestry and Environmental Studies)は、
1995年にニコラス・スクール・オブ・エンバイラメント(Nicholas
School of the Environment)と改称されましたが、
2000年にはアース・サイエンス(Earth Science)が名称に追加されました。 スクール・オブ・エンジニアリングは1939年に設置されましたが、1999年にはプラッツ・スクール・オブ・エンジニアリングへと 改称されました。
デューク大学は、設立者達が抱いていた、同大学を諸学問の中心地にするという夢を実現してきました。デューク・ユニバーシティー・メディカル・センターは、世界的にも権威のある組織となりましたし、多くのデューク大学の大学院および学部は、アメリカの大学の中で上位にランクされています。特にundergraduateの評価は非常に高く、2004年のUSNewsランキングではスタンフォード大学、
ペンシルベニア大学、カリフォルニア工科大学と並んで全米5位にランクされています。そしてデューク大学は、 研究や学問の革新において、多くの成果をあげています。
Duke Chapel
Duke Garden...................................... East Campus.................................. West Campus