夕 張 「 今 夜 は 最 高 」


映画祭と言うより永渕会いたさに夕張に行ってきました。ツァーコンダクタ−戸波のもとダークロ、
おじきのトリオザパンツ珍道中。今年もばりばり夕張ハプニング一杯、思いで溢れる2日間と成り
ました。16日午後2時夕張方向にある我家に戸波デラックスタクシーでのお迎え
(今回も運転手役お疲れさんでした)。映画祭ツァー2日間の始まりです。

到着3時過ぎ、4時の永渕との待ち合わせに充分時間があると判断、昨年食べ損なった、
噂のラーメン店「のんき」に直行。この店は隠れざる観光名所、今にもほんとうにつぶれそうな
(築500年位か???)あばら家、おばーちゃん1人でやっているんです。

  昨年も訪ねたんですが閉店していて願いかなわなかったのですが(昨年の閉店していた理由は後で
わかる)、今年は何人かが並んではいたものの営業中。時間もあるし並ぼうか・・・となった。
「どうせ後数人だ」ってなつもりで・・・。ところがその、あと数人が30分経っても全然変わらない
んです。

ちょっとあせってる所に永渕から電話。今「のんき」にいるんだけど4時まで20分あるし4時過ぎ
には着けると思うと答える。それから10分しようやく「やれやれ」という感じでなかへ入る。
・・・これで保健所の許可が取れるんだろうか?・・・巨牛病も、O157もぶっ飛ぶ店内。
それでも10人ほどつめると座れる広さである。

そして間もなく遅い理由が納得できた。おばーちゃんは、おばーちゃんでも・・・年齢不祥である。
当然と言えばそれまでだが、ただただ全てにスローモーなんです。身のこなしはまさに90歳と言う
感じ・・・。待ち合わせ大丈夫かいな・・・再び不安となる。でもこうなったら意地である
(永渕ゴメン)やはりそれから出るまで30分要することとなった。

おかげで店内で、見知らぬ客と意気投合(後で日本初のインテーネットラジオ札幌でたちあげた
   2人とわかり名刺交換)いらいらして待っていた永渕の所えは、4時25分映画開始直前に滑り込む。・・・
  因みにそこのラーメン、専門家?の私から見ると麺はスーパー市販の西山のもの。業務用でないのが、
  不思議な風味となっている。ただタレはおばーちゃんの年輪がしみこみ、あっさりなんだけど心に残る・・・
 なるほど、さすがというものでありました。聞けばどんなときでも1日30〜40食で閉店にするとのこと。
昨年はそういうことだったんだ。またまた納得したのであります。

・・・こんな調子でいったら私のレポートも、おばーちゃんのラーメン同様一泊二日となりそう
なので、一気に進みます。韓国の「春の日は過ぎ行く」という、私流でいうと小津安二郎の
現代版的な妙に心に残る映画鑑賞の後は、お待ちかね夜の夕張へ。「俺家(おれんちと読む)」
というこれも有名居酒屋に永渕がエスコート。戸波好み(失礼!万人が認める)美人ママと従業員
による、味も雰囲気もすべてに満足いく店で、旧交をハイピッチの酒で暖め合う。途中差し入れが
くるなど、ここでも永渕の映画祭での顔の広さに驚かされる。

  昨年はこの後真っ直ぐカラオケ大ホールだったのが、永渕の提案で、せっかくだから、野外での
市民主催のパーティに行こうということに成った。実は此れが最高だったんです・・・今回は。
後でハプニングというか、小事件というか、色々あったんですが、9時30分からの一時間強、
すべては今回これにつきました。

居酒屋から外に出てパーティ会場の市民会館に向かって歩く。ほどなく、自宅のガレージを利用し
炭火でホルモンやら魚を炙りながら酒を振舞いながら、観光客と盛り上がってる軍団が目に入る。
誰ともなく、そこで酒と魚に舌鼓、程よい寒さと、星空が気持ちいい〜。

やがて、12,3歳位の男の子、17歳の女の子(後で高1とわかる。ライブ後着ていた彼女の
ジャンバーがなんと黒瀬の会社のもので、その件でも盛り上がる)そしてもう1人20歳位の男の子
の3人による和太鼓のライブがそこで始まった。いいね〜。いいよ〜。最高!!!。
久々だな〜、こんな気持ち。夕張市民と観光客が、見知らぬもの同士の心がひとつになってる。
感動を胸に、さらに本会場へ。

やってる。やってる。30人から50人の輪が広場を利用し盛り上がっている。
そこで何気なく永渕が紹介したのが、なつかしい・・・あがた森魚さん。こんな所で・・・いいね〜。
市民の人たちが焼いてくれる鹿肉をしこたま食い感動にシビレ状態のまま第3幕、オカマショーの
会場へ。

ここからハプニングというか、なんというか、ちょっとした事件がおきた。私同様感激した戸波が、
パーティ会場から電話をしたのである・・・高樋に。普通の時であればただそれだけの事なんだけど、
時間が悪かった。夜の10時、高樋は出来あがっていたのである。
電話で浮かれている戸波の電話を聞いた彼は、これからそっちに向かうと言う返事。
元々はこのツアーに参加の予定だった彼だっただけに、戸波も酔ってるし「お前がその気なら」と軽く
了解したようである。まさか酔ってるとはしらず・・・

それから一時間後、来ました、来ました。ただでさえ個性的なのに、酒が入って。
夜11時オカマショーをしている会場に、

「何なんだこれ・・・ばっかじゃないか」傍若無人振りには、私も一目置く彼・・・しかも酔っている
・・・この先の何かを感じたんだろうか?永渕が思うまでもなく全員一致で高樋の手をひき
次のカラオケ会場へ。

そしてそれから午前3時まで・・・。ご機嫌の高樋はここでたてつづきに、2,3曲披露し頑張った
ものも1時間後にはソファーをベットがわりにあえなくダウンとなったのでした。
それにしても、この時間この状態でよく札幌からきたもんだ。
奥さんときっともめてきたんだろうな。こんな時間だけど奥さんに電話しようか・・・とダークロ。
それも迷惑だろうと結局やめる。でも高校時代から変わらぬ彼ならではの情熱と一途さに、
圧倒されるとともに嬉しくもなったのであります。

孫の写真を嬉しそうに見せる、彼の白髪交じりの頭と皺の顔に一見昔同様の言動の奥に忍び込む
お互いの老いを感じたのは私だけだったろうか・・・。

10年程前廃校となった夕張北校を改修した施設に泊まり、翌日眠い中8時起床。
10時30分から一本映画を見る。記憶もまま成らない形で一泊した高樋は、翌日もユニークな数々
の言動をのこし一足早く、我々は昨年同様、昼食に名物のカレーうどん屋で食事をし、
午後1時30分永渕と別れ、夕張を後にしたのであります。
またまたこんな長文と成ってしまいましたが、私たちが味わった感激の一端が伝われば幸いです。

それにしても永渕くん・・・。今回も貴方の映画祭での顔役ぶり。
そして、全く業界ずれしていない素朴さと奥深いやさしさに触れさせていただきました。
心から感謝します。

蛇足ながら例のコマドリさん。皆さん気になるでしょう。
今年は午前1時30分に妹さんがやってまいりました。
お姉さーんはそのまえに別なグループで静かに飲んで帰っていきました。
別々だったせいか、今年は単なる永渕後援会のおばさんてな感じでした。
今回も2日間艶っぽい話は全くなし。先生ならずともちょっと物足りない、でも我々の年代は
これが現実かつ常識というところか・・・。納得と感激の2日間でありした。

最後にいつもながら仲間思いで感激屋の戸波よ、企画立案そして運転ご苦労さま。
そしてダークロ、貴方がいれば何があっても会は和みます、サンキュー。
・・・今年も実況はOJIKIでした。


最終変更日 2002年 2月 19日 火曜日 20:08 JST    木村 @俊
作成日 2002年 2月 18日 月曜日 0:08 JST   木村 @俊

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